祝福のアドラステア
「この世界の果てに、君とならば」
何もかもが滅んだ後に咲く花は、きっとこの場所に似た色をしている。
希望でもなく、絶望でもなく、ただ誰にも知られぬままひっそりと空を仰ぐ花。
そうして如何に美しくても讃辞を受けられないまま、陽の目の祝福だけを受けるのだ。
ならば英雄達が太陽となり、月となるのだろう。彼らを見つめる眼差しとして。
光と、音と、花の香り。それだけが巡る世界の中。ただそれだけの、充たされた淋しさ。
──この光景が、世界にとって幸福であることを祈っている。
世界観
白華聖界とも呼ばれるゼフィランサスという世界。そこは神々の祝福と加護の元に成り立っているもの。
花々は咲き誇り、風は歌う。
これは、とある国の、とある騎士達の、そして星売り屋の物語。
ゼフィランサス
「白華聖界」とも呼ばれる神々の祝福と加護の元にある世界。
聖花の神であるクレセレアスが創り出した世界であり、そして魔花の神であるミストルロアが生命達を蝕みつつある世界。
ミストルロアの創り出した病、魔物によって人々は脅かされている。
オルタンシア聖導国
神への信仰が最も盛んな国であり、ゼフィランサスで一番大きな国。
花神王セオドラ・ベルブランシュが王として国を統治しており、人々に花の守護を与えている。
また、神々が最も加護を施している国であり、それ故にこの国で生まれた者は魔力に優れている者が多い。
魔力発動体として扱われている魔導具の生産地として有名な国でもある。
エランティス騎士団
オルタンシアを守る者達であり、神の祝福と加護を最も強く受けている者達。
その中でも実力がある者達が集う花の円卓(フィオーレ・ナイト)なるものも存在する。
騎士は、神と契約し、魔物から人々を、国を守る高潔なる者である。
魔物退治の他にも、民間人や貴族の護衛や街の警衛なども承っている。
スピラエア神聖国
魔力回路により作られた魔導列車の生産国として有名。
この魔導列車により、スピラエア神聖国と同盟を結びたがる国は多い。
影神王ルキシス・ノワルディアンが王として国を統治しており、人々に海の守護を与えている。
スピラエアは、聖女と呼ばれる存在を護衛するアストラガルス聖騎士団というものが存在している。
アストラガルス聖騎士団
スピラエアと聖女を守る者達であり、聖女の祝福を最も強く受けている者達。
役割はオルタンシアのエランティス騎士団とあまり変わりはないが、聖女を護衛する役割も承っている。
アストラガルス聖騎士団は、神や信仰よりも民の祈りや願いを重視している様子。
そして、スピラエアの王への忠誠心はどの国よりも高いとされている。
用語集
花の円卓
エランティス騎士団の中でも特に実力がある者たち。フィオーレ・ナイト。
ブランリリー、アズールローズ、ルフスプリムラ、ノワールネモフィラと呼ばれる者達がおり、この者達は王族の護衛なども承る。
花の円卓の左胸の花は、この花が散る時は命が散る時でもあるという表れでもあり、命を捧げてでも守るという意味合いを持っている。
七大聖神
創造神クレセレアを始めとした創世記を生きた神達。もとい兄弟神とも。
神の中でも権力が強く、人々の信仰も多く寄せられている。それ故か、人好きな者が多い。
七大聖神とされている神は、クレセレアス、セラフィリウス、セレスルアン、メレオティオス、レシュノルティア、ルキナステア、ルミアシロンとされている。
聖花結晶
膨大な魔力を秘めた結晶で、神と人との魔力に呼応することから神と騎士の契約に用いられる。
オルタンシアの王城の、七大聖神と花神王しか入ることは許されてない部屋に、クレセレアスの自我を宿した巨大な聖花結晶があるとされる。
また、聖花結晶を手にすれば永遠を手にするという逸話もある。
心花病
心臓に花が生え、それが宿主の生命を蝕んでいくもの。みはなびょう。この病に罹った者は運命や神に見放されたようであることからそう呼ばれる。
それは最悪死に至るものであり、遥か昔からこのゼフィランサスで発症される病だが未だに治療法は見つかっていない。
花の円卓の花はこの病気がモデルとされている。